「こども宅食」とは、生活の厳しいご家庭に、定期的に食品を届ける取り組みです。
現在の日本にはしっかりとした社会保障制度がありますが、支援を受けるためには自分で声を上げ、自分で動くことが必要です。
しかし、そのような声を上げられない親子も多く存在しています。
相談窓口で助けを求める声を待つのではなく、こちらから自然な形で手をさしのべる。こども宅食とは、そういった「アウトリーチ」と呼ばれるアプローチなのだそうです。
また、単に食品を届けること自体が目的ではなく、食品配達をきっかけに気軽に相談ができる関係をつくり、相談に乗ったり必要なサービスにつないでいけるところに可能性を感じました。
京都こども宅食プロジェクトは、『一般財団法人 こども宅食応援団』・『京都市』・『社会福祉法人 あだち福祉会』の三者協定により発足したプロジェクトで、政令指定都市としては全国初の取り組みです。
『社会福祉法人 あだち福祉会』は、地域に根ざした産婦人科医院として知られる足立病院の畑山博先生が理事長を務めておられます。
じつは弊所の代表・山下が二人目の子を妊娠中だった〇年前・・・。
ひどい貧血のために、1日おきに通院し、鉄剤を注射する必要がありました。
その時期、まさに1日おきにお世話になったのが、畑山先生です。
食べても食べてもいっこうに変わらない貧血状態に困り果てていた山下を、畑山先生がいつも笑わせ和ませてくださいました。
世間では「密室育児」「公園デビュー」などという言葉はあっても、「子育て支援」という言葉は一切聞こえてこなかった当時、京都で最初に「子育て支援センター マミスク」を立ち上げられたのも足立病院でした。
(そして今は、なんと保育園まで・・・!)
そのようなご縁もあり今回ささやかですが、京都こども宅食プロジェクトを支援させていただきました。
たとえささやかでも何かできると希望を感じることができます。
ありがとうございます。
京都が観光都市としてだけでなく、人びとが生まれ、育ち、働き、老いていく「暮らす街」としても、生き生きと発展していけますように、これからも願い続けています。
代表 山下 真己実